ここに記さない1年半のうちに、ガラッと世界が変わっている。周りの人たちも、生活のかたちも。
あまり外に出られないこの日々は、何を教えてくれているのだろう。
丁寧に生活する日々に、小さく感動している。
過去の写真や活動を見直す
振り返ることができていなかったひとつひとつの記憶が、今だとより鮮明に感じる。
驚かせてくれる思い出に嬉しくなる
散歩して見つける
太陽が生み出す光と影の美しいかたち
散った桜の花びらが川に落ちて、緩やかな波を体現している。
風が吹く、鳥の群れの関係性を眺める。
散歩のゴールでハイネケンを飲む。
冷たさが内臓を伝っていき、大きく息を吐く
久しぶりに少し怯えながらバスに乗って帰る。
少ない乗客、夕焼けの光。
連日のご飯作り、魚の美味しさに目覚める。カツオの刺身、アジの開き、鯖の塩焼き。
茹でたてのアスパラガス、大根の浅漬け、納豆、塩辛。どれにしようかと貴重なスーパーの時間で選んだ味噌で作ったお味噌汁。
母が送ってくれたお米。
遠くにいる友人たちとのオンライン会、解けていく不安、
早く会いたい人たちばかり
文通の始まり、待つという楽しみ
しばらくできた時間
やはり早く踊りたい
本番でのあの特別な空間やお客さんとの無数のコミュニケーションが、恋しい
心の中でどこまで続くのだろうと思いながら、変化に身を委ねる
船から遠く海の地平線を眺めるように、今の状況を静かにちゃんと見つめよう
「みんな剥き出しの命に向き合わされている。」という言葉が響き続ける夜
ゆっくりと、夜が深くなり
もうすぐ、朝が迎えにくる